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新紙幣のデザインが意匠登録されていた件

意匠の検索をしていたら、面白いものを発見しました。

2024年に発行予定の新紙幣ですが、こんなものまで意匠登録されていたんですね。

紙幣を偽造した場合、これまでは通貨偽造罪(刑法第148条1項)が適用されていましたが、これからは意匠権侵害罪(意匠法第69条)も適用されることになるのでしょうか。

意匠法には間接侵害(意匠法第38条)の規定があるので、偽造の前段階(例えば、偽造に用いることが明らかな印刷機の製造やプログラムの作成など。)で罪に問うことが可能になります。

これは意匠登録の大きなメリットです。

ところで、お札の肖像って誰がどんな理由で選んでいるのか、ちょっと気になって調べてみたところ、

選定者は財務大臣。その前に財務省、日本銀行、国立印刷局の三者で協議を行う。選定理由には明確なものはないが、概ね以下の基準で選ばれるとのこと。

・日本国民が世界に誇れる人物で、教科書に載っているなど、一般によく知られていること。
・偽造防止の目的から、なるべく精密な人物像の写真や絵画を入手できる人物であること。

これまで紙幣に描かれた人物を登場順にまとめると、
神功皇后、菅原道真、武内宿禰、和気清麻呂、藤原鎌足、聖徳太子、日本武尊、二宮尊徳、板垣退助、高橋是清、岩倉具視、伊藤博文、夏目漱石、新渡戸稲造、福沢諭吉、紫式部(裏面)、野口英世、樋口一葉、北里柴三郎、津田梅子、渋沢栄一
となります(未発行の3名を含む)。

現行の基準だと、神功皇后から日本武尊までは想像上の肖像しか残っていないため、落選どころかノミネートすらされないということになるのでしょうか。

古代史・中世史が好きな私としては非常に残念なところです。

これは、ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven)の生誕250周年を祝して発行された額面「0」のユーロ紙幣

欧州では気の利いたお土産として2ユーロ程度で販売されているそうです。自動販売機でも売られていたとの情報もあります。

ちなみに、正式なユーロ紙幣には肖像が描かれておりません。代わりに描かれているのは土木や建築の構造物です。人物を採用するとなると、ある国では偉人でも他国にとっては侵略者などと大変なことになりそうです。

日中韓の共通紙幣があったとしたら…誰を描けばよいのだろう?