カテゴリー: 知的財産

続・新型肺炎の影響

上海市民政局が、コロナウイルスの感染経路として、「飛沫感染」「接触感染」に加えて新たに「エアロゾル感染」の可能性があることに言及したそうです。さらに、今後の感染予防策として、「一切の社会活動関連の会合を取り消すべき」とまで明言したようです。
これで日常生活における感染のリスクが一気に高まりました。

弊所のカウンターパートの中国弁理士からも、本日(2/10)からの出勤予定がさらに10日間延長になったとの連絡を受けました。彼の住む地域では、行政機関や医療機関等の緊急性の高い職種以外は出勤禁止の措置がとられているそうです(当然、特許事務所も出勤禁止!)。

「エアロゾル感染」の可能性がある以上、現状では自宅待機が最も効果的な措置のように思います。当局の迅速果断な姿勢、状況を理解してそれに従う国民の振る舞いには敬意すら覚えます。

なお、中国弁理士からは、自宅作業体制のシフトを組んでいること、従って重要案件は対応可能であることの連絡もありました。おそらくは期限に関する特例措置など国家レベルでの救済措置がいずれ発表されることにはなるのでしょうが、現時点でのこのような安心材料の提供は本当にありがたいものです。

新型肺炎の影響

中国ではコロナウイルスに起因する新型肺炎による死者が400人を超えたとの報道がありました。もちろん、これは公式に確認されている感染者のみが対象でしょうから、実際はもっと多いと思われます。感染者数は潜在的な感染者も含めると数万とも数十万人とも言われており、まだまだ予断を許さない状況です。

弊所とお付き合いのある中国の代理人から昨日メールが届き、事務所の方針により自宅待機を余儀なくされたという報告がありました。 Continue reading

シトロエンと商標の問題

シトロエンプジョーの小型車の多くは、1.2L 3気筒ターボエンジン、通称『PureTech』を搭載しています。
私のシトロエンC3にもこのエンジンが搭載されていますが、なかなか優れた動力特性を有しており、低回転域から発生する力強いトルクと低燃費を両立させた実用性の高いエンジンだと思います。さすがに高速域での伸びは期待できませんが、法定速度内で走る限りは何らストレスなくドライブを楽しむことができます。

さて、ここから『PureTech』の話に移ります。 Continue reading

NETISと特許は似ている?

NETIS特許。なにかと比較される両者ですが、一見すると確かによく似ています。どちらも「新技術」が対象になること、国の審査を経て登録されることなど、制度の大枠は似ていると思います。しかし、日常的に特許を扱う弁理士の目から見ると、登録に至るまでの手続き、登録後の扱いにおいて違いがあるように思います。言われるほどには似ていないかなー?という印象です。

この記事をご覧の方は、NETIS(ネティス・ネチス)登録に興味がおありでしょうから、ここからは登録の要件に的を絞って、両者が似ていない点について簡単にお話しします。
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建築物・内装の意匠

来年(令和2年)の4月1日、改正意匠法が施行されます。
今回の改正は、意匠におけるプロパテントの姿勢を強く打ち出したもの。
これまで、意匠は「物品」の「形態」であることが大前提でしたが、今回の改正では、物品のように市場で流通する有体物ではない「建築物」「画像」も意匠であることが明確に定義されています(意匠法第2条)。また、店舗や事務所などの内装デザインについても意匠登録の対象となります。

先日、一級建築士の方とお話しする機会がありました。改正意匠法のことは建築界においても話題になっているようで、このときの話題も最近手掛けた内装の意匠登録に関するものでした。 Continue reading

実用新案な交通安全ステッカー

沖縄県護国神社で授与される交通安全ステッカーの包装には「実用新案登録済」と表示されています。「新強力軟質反射ステッカー」とも表示されています。何が「新しく」て「強力」なのか、これだけでは不明ですので、特許庁の「特許・実用新案検索」を用いて登録実用新案公報を調べてみました。 Continue reading

笑えない話

シトロエンのC3という車に乗っています。
この車、デザインのためなのかコスト削減のためなのか、物理ボタンを徹底的に排除し、液晶ディスプレイでエアコンやオーディオ等の電装系の操作を行います。このディスプレイはインフォメーションボードの役割もあり、車両に関す様々な情報が表示されます。これらの情報は原語を日本語に翻訳しているからなのか、ときどき妙なことが起こります。その最たるものが「車両ドアを閉める」という表示。 Continue reading

公正取引委員会のアンケート

弊所のクライアントから「公正取引委員会からアンケートが届いているけど、どうしたらいいでしょうか?」という相談がありました。アンケートの内容を確認すると、ある親事業者(下請法上の委託元のこと)との業務上の関わりについての調査のようです。このアンケート対象の親事業者とクライアントとの間で知的財産権の使用許諾に関する契約書を作成していたところだったので、そんな偶然もあるんだなといった感じで話を聞いていたのですが、どうやら公正取引委員会がこの親事業者から入手した下請事業者の名簿に弊所のクライアントが記載されていて、それでアンケートが送られてきたという事実が判りました。 Continue reading

9.9万円特許出願サービスについて

9月にスタートした『9.9万円特許出願サービス
少しずつではありますが問い合わせもくるようになり、実際に特許出願に至った事案も出てきました。実際に出願書面を作成してみると、発明の内容にもよりますが、図面を別にすれば1日でほぼ全ての項目を作成することができることも分かってきました。出願書面の仕上がりについても、お客様から過分なお言葉をいただいたり、次回もお願いしますと言っていただいたり、概ね好評を得ているようで、本当にありがたいことです。

本サービスをご利用いただいた方から、「低料金で特許出願するサービスには需要があるのだから、もっと検索ワードにヒットするような構成にしたらどうですか?」との指摘を受けました。確かに、問い合わせの件数をみてもこの種のサービスに一定の需要があるのは分かってきました。そうであれば、もっと検索しやすくなるようにサイト構成を工夫することもサービスの一環でありますので、今後は低料金サービスに関連しそうな検索ワード(「低価格」「低料金」「激安」「格安」などかな…)にヒットするように対処していきたいと思います。

NETISと知的財産

令和1年9月25日、あるNETIS(ネチス)登録技術に関する掲載情報の掲載が中止になりました。NETIS登録技術が第三者の特許権に抵触しているというのがその理由です。国土交通省が発行する「NETIS実施要領」には、「申請情報及び申請技術が、他の技術の知的財産権等を侵害したと認められたとき又は疑いがあるときは、NETIS 掲載情報の掲載中止又は削除を実施する。」と規定されています。今回の掲載の中止はこの規定が厳密に運用された結果としての措置ということなのでしょう。 Continue reading