NETISと知的財産

令和1年9月25日、あるNETIS(ネチス)登録技術に関する掲載情報の掲載が中止になりました。NETIS登録技術が第三者の特許権に抵触しているというのがその理由です。国土交通省が発行する「NETIS実施要領」には、「申請情報及び申請技術が、他の技術の知的財産権等を侵害したと認められたとき又は疑いがあるときは、NETIS 掲載情報の掲載中止又は削除を実施する。」と規定されています。今回の掲載の中止はこの規定が厳密に運用された結果としての措置ということなのでしょう。 Continue reading

伊都国歴史博物館

先日訪れた伊都国歴史博物館、開館15周年記念ということで通常は220円の入館料がこの日は無料でした(^.^)
噂には聞いておりましたが、伊都国の王墓から発掘された銅鏡(国宝)の展示は圧巻です。ここは写真撮影が許可されていましたので、スナップ程度ですが雰囲気だけでもどうぞ。

銅鏡ってなんだか黒ずんでいて、凸凹していて、これで本当に姿見になるの?と思っていた時期もありましたが、 Continue reading

一の宮めぐり(九州編その5)

前回から少し間が空きましたが、一の宮めぐりは飽きることなく続けております。
今回のお社は、肥後国一の宮「阿蘇神社」
熊本県阿蘇市にあります。
ご祭神は健磐龍命(たけいわたつのみこと)。
あまり聞き慣れない名ですが、神武天皇の孫にあたる方のようです。

阿蘇神社の交通安全ステッカーには「違い鷹の羽」がデザインされています。鷹の羽といえば菊池氏の家紋として有名ですが、あちらは「並び鷹の羽」と呼ばれています。 Continue reading

格安特許出願について(その2)

前回の記事で、特許出願の料金が「時間単価」×「労働時間」で決まることをお話ししました。
そして、労働時間を下げることによって低料金を実現することができることもお話ししました。

ある発明を特許出願(特許申請)するために要する時間のうち大部分は「出願書面の作成」に費やされます。この出願書面を作成するためには発明を十分に理解していなければなりません。従って、「発明のヒアリング」にも時間を割かなければければなりません。また発明の内容によっては周辺技術への理解を深めるための「学習」も必要になります。 Continue reading

おんらくかん(音楽館)のこと

平成29年7月九州北部豪雨で壊滅的な被害を受けた朝倉市黒川。
この地区におんらくかん(音楽館)という私設の資料館があります。
その名の通り「音」に関する展示物が多いのですが、館長の趣味である乗り物の展示もあります。
私のお気に入りは、「TRADEMARK/Thomas A Edison」が刻印された蝋管の蓄音機。実際に生音を聴くこともできます

幸いにしておんらくかん(音楽館)』は大きな被害を受けることなく営業を続けております。
昨日、館長とスタッフの方とお話をしてきたところですが、災害の影響で必ずしもアクセスが良くないこと、また罹災して閉館しているのではないかという風評もあって、災害以降は来場者が減少しているとのことでした。
なお、最寄りのICからは4本のアクセス道路がありますが、そのうち2本は現在も閉鎖中です。リンク先で閉鎖と表示されている県道588号線は現在は供用されております。昨日この道を通ってみましたが、山道ではありますが見通しも良く舗装もされているのでアクセスはしやすいと思います。道中、『志波柿』ブランドで有名な柿畑の中を通り抜けます。

おんらくかん(音楽館)』の館長の渕上宗重は私の親戚でもあります。
この場をお借りしまして、皆さま、一層のお引き立てどうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m

P.S.現在、黒川地区は復旧作業が急ピッチで進んでおりますが、周辺道路は作業用の大型車が頻繁に行き来しております。日曜日は作業が休みのため大型車の出入りはないようです。運転に自信のない方は日曜日の来館をお勧めするとのことでした。

令和1年10月現在、元気に営業中です!
エジソン社製「アンベローラ(EDISON AMBEROLA 1A)」
ビクター社製「ビクトローラ・クレデンザ(Victrola Credenza)」
ハイフェッツ(Heifetz)の奏でるチゴイネルワイゼン♪
おまけ

格安特許出願について

近頃、弁理士の業界でも「格安」「激安」を売りにするサービスが増えてきたように思います。
知財サービスを安く提供する、ということ自体は何ら問題はなく、むしろ歓迎すべきことだと思います。
しかし、安く提供するには必ず理由がありますので、そこをしっかりと伝えていなければ誤解を前提とした契約になってしまい、売り手と買い手の双方にとって不幸な結果を招くことになります
Continue reading

一の宮めぐり(四国編)

先日の3連休を利用して四国に行ってきました。
四国4県にはそれぞれ一の宮が鎮座しております。
①阿波國一の宮『大麻比古(おおあさひこ)神社』(おおあさひこ)
②伊予國一の宮『大山祇(おおやまづみ)神社』
③讃岐國一の宮『田村神社』
④土佐國一の宮『土佐神社』

今回は4社のうち3社をお参りすることができました。残念ながら土佐神社はタイムオーバーで参拝できず。また大麻比古神社はステッカーは授与されていないようでした。残念。。。

『田村神社』はちょっと混沌としたさながら神様のテーマパークのような神社。
ご祭神は倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめ)。早口言葉のような名前ですね。ちょっとギョッとするような事故が原因でお亡くなりになりました。

『大山祇神社』は瀬戸内海に浮かぶ島に鎮座しています。日本総鎮守の称号を有する大変に格式の高い社。
ご祭神は大山積神(おおやまづみのかみ)。その名の通り山の神さまです。
木花開耶姫命(コノハナサクヤヒメ)のお父さんとしても有名です。
大山祇神社の見どころはなんといっても宝物館でしょう。千円と高めの設定ですが、館内に入るとそれも納得です。

九郎義経が壇ノ浦で着用していたという鎧。平重盛の太刀。弁慶の薙刀。巴御前の薙刀。平教経の弓。護良親王の太刀などなど。
館内を巡りながら「凄い」「すげ〜」と何度呟いたことか(笑)

一の宮めぐり(番外編)

私の住む福岡県には以前に紹介した一の宮の他にもたくさんの由緒ある神社がありますが、その中でも筆頭に挙げられるのは「宗像大社」だと思います。
御祭神は、田心姫(たこりひめ)、湍津姫(たぎつひめ)、市杵嶋姫(いちきしまひめ)の宗像三女神。記紀によれば、アマテラスがスサノオの剣を噛み砕いた際に誕生したのだそうです。
日本に数多おられる神々のうち特に高貴とされる神が三柱あって、アマテラス(伊勢神宮)、大国主(出雲大社)と並んで宗像三女神(宗像大社)にのみ「貴(むち)」の尊称が与えられています。

宗像大社は世界遺産に登録された九州で唯一の神社
実はこの件に関して弁理士として少しだけ関与することができました。
その成果はこちらです。

ちなみに一の宮めぐりプロジェクト(仮称)の参拝記念として交通安全ステッカーを授与いただいておりますが、日本で最初に交通安全ステッカーやお守りの授与を始めたのは宗像大社なのだそうです(宗像大社ウェブサイトより)。
最近はあまり見かけなくなりましたが、ちょっと旧式の車には宗像大社のステッカーが貼られていたりしますね。

交通安全ステッカーは赤と青があり、玉串料は200円です。

一の宮めぐり(九州編その4)

筑前国一の宮「筥崎宮」
福岡には一の宮が2社あります(筥崎宮と住吉神社)
奈良時代、国司が任国に赴任した際には国内の有力神社を巡拝するのが習わしだったようで、最初に参拝する神社が一の宮、次に参拝するのが二の宮、三番目が三の宮と呼ばれるようになったそうです。
ということは筑前国では時代によって神社の勢力に変化があったのでしょうか?

筥崎宮のご祭神は応神天皇、神功皇后、そして玉依姫です。
八幡宮に玉依姫が祀られているのは珍しいように思います。
ちなみに玉依姫は初代神武天皇の母君です。

筥崎宮は元寇に縁が深いところ。
亀山上皇の「敵国降伏」は有名ですが、教科書にも掲載されている「蒙古襲来絵巻」には、筥崎宮の鳥居の周辺に御家人たちが集結している様子が描かれています。またこの絵巻には住吉神社の鳥居も描かれています。
どうやら鎌倉時代には両社とも一の宮的な神社として認識されていたようですね。

蒙古襲来絵詞に描かれた筥崎宮の鳥居
蒙古襲来絵詞に描かれた住吉神社の鳥居

一の宮めぐり(九州編その3)

筑前国一の宮「住吉神社」
御祭神はその名の通り住吉三神です。

古事記によれば、黄泉の国から逃げ帰った伊弉諾大神が筑紫日向の橘の小門の阿波岐原の地で禊祓をしたときに住吉三神(底筒男神(そこつつのおのかみ)、中筒男神(なかつつのおのかみ)、表筒男神(うわつつのおのかみ))が誕生したとされています。
この禊祓の地に創建されたのが住吉神社という訳です(諸説あり)。

住吉三神は海にまつわる神なので、住吉系の神社は海辺にあることが多いのですが、鎌倉時代の古地図をみると住吉神社から長浜の間は海だったことが分かります。