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商標に歴史あり

弁理士のところには、商品の名前やサービスの名称などネーミングに関する相談がよく持ちかけられます。
そのときに必ずお尋ねする質問があります。
ネーミングの由来はなんですか?
大体の予想がつくケースも多いのですが、なかには想像もできないような意外な意味や由来があったりして、知的好奇心を大いに刺激されます。この仕事の醍醐味の一つですね。
今回は、そんな商標の由来のお話。 続きを読む →

iPod touchと商標のこと

先日、ほぼ未使用の第6世代iPod touchの中古品を元値の1/3程度の価格で購入しました。有線イヤホンを使用できるiOS端末という条件で探すと、現状ではほとんどiPod touch一択となります。
iPod touchについてネットで情報収集したところ、第7世代(現行型)と第6世代(旧型)では搭載するチップがA10 FusionA8違いしかなく、肝心のミュージックプレイヤーとしての性能には差がないとのことだったので、第6世代で十分と判断しました。 続きを読む →

Zoomミーティング

先日、新規のお客様からオンライン面談の要望がありました。
「電話やメールによる応対はしておりますが、オンライン面談の経験はないんです。」とお答えしたところ、「だったらZoomミーティングを取り入れるべきです。うちの会社では3月からZoomミーティングを利用して業務を行なっています。」

なんだか勢いに押されて、アカウントを作成し、いざ面談・・・
おおっ、考えていた以上に使えそうなツールですね、これは!

セキュリティ面であれこれと問題が指摘されているようですので、こちらから積極的に持ちかけることはしませんが、ご要望があれば取り入れてもいいかな。
もちろんメールによる各種データの授受が必要なことには変わりがありませんが、通信環境さえ整っていれば電話にとって代わるだけのメリットは十分に感じられました。

特にいいなと思ったのは、こちらが説明しているときの相手の表情がリアルタイムに確認できることです。
説明は抽象的になりすぎずに具体的事例を取り混ぜながらを心がけてはおりますが、やはり法律が絡む相談の場合、要件や効果の説明、原則と例外の説明などがどうしても必要になります。
そういうときに電話は相手の様子が窺えないため、置いてきぼりにしていないかとても不安になります。適度に相槌を打ってくれるような方ならまだ良いのですが、無言で説明を聞くタイプの方だと不安感MAXです。
オンライン面談は、ほぼ通常の対面式面談と変わらない感覚で会話ができますので、このような不安感は払拭されます。
なにより面識のない相手(お客様にとっても弁理士にとっても)の顔が見えるというのはとても安心感を得られます。
安心感が醸成されると、相手や相手の主張に対して肯定的になりますので、その後の会話がスムーズに進みます。
実際にこのお客様からも「インターネットで2日かけて調べても分からなかったことが10分で理解できた」との声をいただきました。

その昔、初めての職場である某役所の初期研修を受けたとき、講師の女性の先生が、「人間の意思の90%以上はノンバーバルコミュニケーションによって伝えられる」みたいなことをおっしゃっていましたが、今回、Zoomミーティングを取り入れてみたことで、改めてこの言葉の意味を実感することができ、とてもいい経験になりました。

コロナ禍で弁理士業務に変化はあったか?

仕事の意味抜きにこの記事を書いておりますので、今回は手短にまとめます。
なお、記事は弁理士一般の状況を俯瞰したものではなく、地方都市で開業する極小規模の特許事務所の近況報告といった程度のものです。

まず、例年と顕著に異なるのは、ここ1ヶ月ほどの間に係争案件の相談が急増したことです。具体的には、「商品を模倣された」、「ウェブサイトの名称が登録商標と酷似している」、「通販サイトの画像が無断で転用されている」などなど。 続きを読む →

ステマと商標の関係

「100日後に死ぬワニ」の完結とともに公式サイトから「書籍化決定」「映画化決定」「グッズ・イベントなど続々」との発表があり、巷では「最初から商品化ありきだったのか?」「ステマだろ!」「死んだ途端に商品豊富すぎて草」などと炎上しているようです。さらにはブームの背後に広告代理店が絡んでいるとして「電通案件」という言葉も見かけるようになりました。

私は昨日まで「100日後に死ぬワニ」のことも、またそれが一部でブームになっていることも全く知らなかったので、この件に関して特段の感情はないのですが、ステマの根拠として、商標登録のことに言及している発言を見かけましたので、この点について少しだけ触れてみたいと思います。
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著作物の保護と利用について(その2)

前回の続き。

>音楽教室において講師の先生が生徒に対して模範演奏を提示する行為は、著作権法第22条に規定する「公衆に直接見せ又は聞かせることを目的として演奏する」行為に該当するのか?

この問題には次の2つの論点があります。
①先生や生徒が教室内で演奏することは、「公衆」に対して演奏することになるか?
②先生が模範を示すためにする演奏、生徒が技術の習得のためにする演奏は、「聞かせることを目的として」といえるか? 続きを読む →

著作物の保護と利用について(JASRAC vs. 音楽教室の地裁判決を受けて)

著作権法第22条には、「著作者は、その著作物を、公衆に直接見せ又は聞かせることを目的として(以下「公に」という。)上演し、又は演奏する権利を専有する。」と規定されています。
今回は、この著作権法第22条に規定されている権利、いわゆる「演奏権」についてのお話し。
併せて、日本音楽著作権協会(JASRAC)ヤマハ音楽振興会等との間の係争をめぐる昨日の地裁判決について思うことを書いてみます。 続きを読む →

弁理士が主人公の小説

海野十三という小説家の作品に「特許多腕人間方式」という短編小説があります。
小説の書き出しはこんな感じです。

『×月×日 雨。
午前十時、田村町特許事務所に出勤。
雫の垂れた洋傘をひっさげて、部屋の扉を押して入ったとたんに、応接椅子の上に、腰を下ろしていた見慣れぬ仁が、ただならぬ眼光で、余の方をふりかえった。事件依頼の客か。門前雀羅のわが特許事務所としては、ちかごろ珍らしいことだ。
「よう、先生。特許弁理士の加古先生はあんたですな」
と、客は、余がオーバーをぬぐのを待たせない。』

冒頭のたった数行に「特許事務所」や「弁理士」が登場します。 続きを読む →

続・新型肺炎の影響

上海市民政局が、コロナウイルスの感染経路として、「飛沫感染」「接触感染」に加えて新たに「エアロゾル感染」の可能性があることに言及したそうです。さらに、今後の感染予防策として、「一切の社会活動関連の会合を取り消すべき」とまで明言したようです。
これで日常生活における感染のリスクが一気に高まりました。

弊所のカウンターパートの中国弁理士からも、本日(2/10)からの出勤予定がさらに10日間延長になったとの連絡を受けました。彼の住む地域では、行政機関や医療機関等の緊急性の高い職種以外は出勤禁止の措置がとられているそうです(当然、特許事務所も出勤禁止!)。

「エアロゾル感染」の可能性がある以上、現状では自宅待機が最も効果的な措置のように思います。当局の迅速果断な姿勢、状況を理解してそれに従う国民の振る舞いには敬意すら覚えます。

なお、中国弁理士からは、自宅作業体制のシフトを組んでいること、従って重要案件は対応可能であることの連絡もありました。おそらくは期限に関する特例措置など国家レベルでの救済措置がいずれ発表されることにはなるのでしょうが、現時点でのこのような安心材料の提供は本当にありがたいものです。

新型肺炎の影響

中国ではコロナウイルスに起因する新型肺炎による死者が400人を超えたとの報道がありました。もちろん、これは公式に確認されている感染者のみが対象でしょうから、実際はもっと多いと思われます。感染者数は潜在的な感染者も含めると数万とも数十万人とも言われており、まだまだ予断を許さない状況です。

弊所とお付き合いのある中国の代理人から昨日メールが届き、事務所の方針により自宅待機を余儀なくされたという報告がありました。 続きを読む →